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美大受験で油画を受けたいあなたが抑えたい3つのポイント・知らないと損する

​どうも!講師のHouichiです。

絵を描いたり、美大受験を指導しています。

 

今回は油画を受けたい時に考えたい3つのポイントについてまとめたので、

参考にしてください。

では、どのポイントを抑えられている必要があるのか見ていきましょう。

 

目次

 

・油画(油絵)の画材に興味があるか

・大学の絵画などの作品の方向性が自分の

目指したい方向に合うか、好きな作家の作品が油画かどうか

・内側から湧いてくる表現したい衝動や内容があるか

 

 

・油画(油絵)の画材に興味があるか

 

 

いわゆる美術学科(ファインアート)は絵画や彫刻など、様々な材料を使って美術品を作ることがメインなのですが、

どの専攻にするのか、決める時は画材との相性が大事になってきます。

つまりまずは油画の画材に触れて見てみないと、分かりません。

また描きたい絵があっても、油絵の具に不快に感じるならば、続けられません。

そこで、油絵の具のメリットとデメリットを挙げるので、問題なければ、油画に向いているでしょう。

 

油絵の具のメリット

 

・物質感や存在感が出しやすい

油絵の具は絵の具の中でも最も絵の具を塗った時の状態を保つことができると感じています。

アクリル絵の具でも盛り上げた筆跡を残すことができますが、やはり肉痩せは否めません。

物質的な絵の具の存在感を活かしたい場合は油絵の具をお勧めします。

 

・失敗しても塗り重ねて修正することが簡単にできる

油絵の具は乾いた上から何層でも塗り重ねることができるため、間違ったときに、

下の絵の具を覆い隠すことが簡単です。

これは油絵の具だけの特性ではないですが。油絵は特に修正がしやすい絵の具といえます。

透明水彩絵の場合は下の絵の具をかなり透かしてしまうので、明るい部分の修正が難しいため、

この点においては油絵の具には敵いません。

 

・保存が効く

油絵の具は保存が良く効きます。

長いもので500年ぐらい残る作品もあります。

 

・販売価格が高い

油絵の具は水彩絵の具に比べると平均的に高い値段で売られる傾向にあります。

そして、うまく自分をプロデュースできれば、1枚で2~30万円で販売することができます。

もちろん有名な作家さんは数千万から数十億円で販売されている人もいるので、差が激しい

分野でもありますね。

 

 

・油絵の具のデメリット

 

・オイルの匂いがきつい

油絵を使うことをためらう一番の原因はきつい匂いのためかもしれません。

臭いの原因はオイルで、とくにターペンタインというオイルは鼻を刺激します。

けれど、慣れてしまえば大したことではありません。

どちらにせよ、この問題で油画を学ぶか、やめるかが決まってしまうことが多いんですね。

油画の教授の中にも油絵の具の匂いが苦手で、後年に違う画材に変更した人もいるぐらいです。

 

・乾くのが遅い

油絵の絵の具は後片付けに手間が掛かります。

また汚れが着いたら水彩絵の具みたいに水だけで洗えば取れるわけではないんですね。

取るためには石鹸や洗剤を使う必要があります。また完全に乾くと取れなくなってしまいます。

そして油を取り除く場合、一本の筆で長いと洗浄に3分ほど掛かります。これが5本だと15分

ですよね。

 

 

・大学で学ぶ専攻の作品の方向性が自分の目指したい方向に合うか

 

 

 

 

 

油画と一概に言っても各大学の好む方向は少しずつ違います。

全く違う訳ではないですが、その傾向があるのは確かです。

 

例えば美大であれば、手数を重視する表現が多かったり。あるいは軽やかで形式にとらわれない

傾向が強いなど、大学によって傾向が異なります。

 

他にも東北や中部。関西、中国四国、九州地方など、少なからず差はあります。

 

そのため、受けたい大学の合格作品の方向性を知ることはとても大切になってきます。

 

絵は本来自由ですが、それでも受験では拭いきれない

隠れた大学の好みは必ずあります。

 

 

・内側から湧いてくる表現したい衝動や内容があるか

 

 

絵を描くには表現したい内容がないと続きません。

表現したい内容がすぐに見つからなくてもその衝動があれば、どんなに技術がなくても工夫する

方法が見つかって上達していきます。

 

つまり、内側から湧いてくるものを描きたい、自己の存在を再確認するために、表現している。

こんな気持ちがあったり、既に絵を通して行動している場合は油画専攻が合っています。

 

私が過去に指導し、関東の油画専攻に合格した生徒さんは

受験する前から表現したい内容がありました。

(これは割と稀かもしれません。多くは描きながら見えてくるものです。)

けれど、方法が分からず、探していたところ、油画に出会いました。そこから表現の世界が開けていきましたね。

 

さて今回は油画専攻を受けたい時に抑えておきたいポイントについて、

そして向いている人の特徴について話してきました。

 

あなたはいくつ当てはまりましたか?

1点でも当てはまれば、挑戦してみる価値はあります。

最後までありがとうございます。楽しい1日をお過ごしください。